女性鍼灸師のクセ強めの日常

お灸大好きアラフィフ女性鍼灸師が日常のこと、たまに鍼灸のことをつぶやきます

スリム・シンプル・スロー

自宅の仕事は、私一人での鍼灸施術。

鍼灸の免許を取りたての頃は、1日に数人担当することもあり、なんとかこなしていました。

でも、気づかないところで無理をしていたようで、いち従業員として働くことへの限界を感じて治療院で働くのをやめました。

他の仕事をしながら鍼灸の仕事との兼職という働き方をして5年が経ちますが、「自分の気力を持ち続けるには1日1人に限定しよう」ときめました。

 

自宅開業をした当時、もともと数字が苦手でマーケティング管理がドヘタで(^_^;)、しかも性格的に形から入るタイプで身の丈に合わない出資をしてしまったりして、今現在後悔中なのです。。。

例えば、エステの手技を覚えたから道具やコットンからクレンジング剤、パックなどを揃えたり、オイルセラピーを取得したから専用のマッサージオイルや保温器などを揃えたり、とにかくいろいろ揃えていました。

施術メニューも5〜6種類用意しましたが、希望されるのは1,2種類の鍼灸施術だったので、揃えた道具たちが活躍する機会がほとんどありませんでした。

設定したクライアント層が求めるものとの差があったりして、使わず損をして、セミナー代や商材代の支払いだけが残ったりという、とーーーってもアホなことをしてしまいました(T_T)

 

空回りしっぱなしの状況に「結局私は何がしたいんだよ」と自分に問いかけて、やっぱり鍼とお灸だよなと再確認。

鍼も以前は皮下へ刺入する使い捨ての鍼を使っていましたが、在庫を抱えなくてはならず、医療品の部類に入るので、使用期限もあります。

なので、使わずに期限を迎えてしまう鍼も出たりして無駄になることもΣ(゚д゚lll)

お灸は寝かせれば熟成艾として使えるのでいいのですが、鍼は熟成も何もないw

以前から皮下へ刺入する鍼ではなく、刺さない鍼のてい鍼が好きで道具もそれなりに揃えたので、私自身の刺入する鍼の苦手意識(施術を受ける側の立場で、刺入するときの鍼の独特の刺激が苦手なのです)もあったので、これを機にてい鍼をメインで使うことにしました。

 

このように考え方を変えられたのは、SNSでたまたま見かけたあるコミックのシーンでした。

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インベスターZというコミックで、ドラゴン桜を書かれた方のものでした。

投資をテーマとして書かれた作品で、中年の女性が高齢の夫婦が営むお店を居抜きで引き継ぐという流れから、個人経営の考え方や戦略が描かれています。

ここで目に留まったのが「スリム・シンプル・スロー」という3S 。

スリム・・・極力少人数で低コスト

シンプル・・・扱う商品を最小限に

スロー・・・あまり忙しくないこと

個人商店として続けていくにはこれを軸にするのが良いという内容。

読んでいてなるほどなと私の中で腑に落ちたのです。

 

今までの私はコストを考えず物を揃えて、施術内容(商品)を数多く出したけれど、市場規模を的外れしていたから、在庫を抱えて失敗したというパターンですね(;゚Д゚)

もともと予約は1日一人という設定はしていたのでスローの部分では唯一当てはまっていましたが、ほかの2Sがダメダメでした(p_q*)

 

この先の体力や体調面を考えると予約は1日一人というのが私の限界。なので、予約して来ていただいたクライアントさんには精一杯の対応を。

施術の道具も、てい鍼は大事に使えばほぼ一生もの。使い捨てではないので、コストは最初の購入のみなので抑えられます。お灸に使う艾は保存がきくので、無駄になることはありません。

施術メニューも今は3つに絞ってシンプルに。クライアントさんもメニューの迷子にならずに済みます。

私なりの3Sにしてみました。

あとは今では欠かせないSNS。ここを今どう生かすかが課題です。インベスターZでもこのSNSの運用がこれから個人商店を続けていくうえで重要かというのが書いてありました。個人商店らしさの特徴やこだわっていることをうまく伝えていけるように試行錯誤中です。まだ軌道に乗るのは先かと思いますが、焦るとろくなことはないので(^_^;)自分のペースを守って続けていきたいと思っています。